読書の秋ということで、おすすめの本をご紹介します。
「また同じ夢を見ていた」:住野よる
学校に友達がいない“私”が出会ったのは、手首に傷がある“南さん”、とても格好いい“アバズレさん”、一人暮らしの“おばあちゃん”、そして尻尾の短い“彼女”だった。
きっと誰にでも「やり直したい」ことがある
主人公、奈ノ花が小学校で出された「幸せとはなにか」という問題について
おばあちゃん達と関わるなかで答えを探していくお話です。
物語が進むなかでおばあちゃん達の本当の姿が見えてきて、伏線が回収されていくのが面白いです。
人生や幸せについて考える良いきっかけにもなりました。
「人生とはオセロみたいなものですよね。
たったの1枚の白で私の黒い気持ちは一気に裏返るのよ。」
「人生とはスイカみたいなものよね。
ほとんどの部分は飲み込めるのに、食べていると口の中にちょっとだけ飲み込めない部分が残るの。
だけど、飲み込めなくてもどこかに埋めたら芽がでてくるかもしれない。」
この作品は人生を何かに例えるシーンがよく出てくるのですが、
特に好きなのが、上記のオセロとスイカに例えたものです。
私はちょっとのことでも悩みやすい性格だったのでこういうスタンスでいればいいのか!と少し考え方が変わりました。
みなさんにもぜひ読んでいただきたいです。