春の訪れを心待ちにしているこの頃ですが、余寒なお厳しく、みなさまにおかれましては、お健やかにお過ごしでしょうか。
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さて、今月の23日は天皇誕生日ですね。
今年は天皇誕生日の一般参賀が実施されるそうです!
この一般参賀は、お代替わり後、コロナ禍により行われていなかったので、天皇陛下の即位後初めてです。密集を避けるために、事前に抽選を行い、1回あたりの入場者数を1500人程度に絞り、入れ替え制で午前中に3回開催されるそうです。
そもそも天皇誕生日はどのようにお祝いするのか?
天皇誕生日祝賀は、毎年天皇陛下のお誕生日をお祝いして、4つの行事が行われています。
〇祝賀の儀
天皇陛下が、皇嗣殿下はじめ皇族方、内閣総理大臣、衆・参両院の議長、最高裁判長官から祝賀をお受けになる儀式。
〇茶会の会
天皇陛下が皇后陛下とご一緒に、各国の外交使節団とその配偶者を招いて茶会を催され、祝賀をお受けになる行事。
*日本の「和の雰囲気」が楽しめるお茶会が開かれるイメージです
〇宴会の儀
天皇陛下が皇后陛下とご一緒に、衆・参両院の議長・副議長・議員、内閣総理大臣・国務大臣、最高裁判長官・判事、その他の認証官、各省庁の事務次官など、立法・行政・司法各機関の要人、都道府県の知事、各界代表者とそれぞれの配偶者を招いて宴会を催され、祝賀をお受けになる行事。
*簡単にまとめると、各部門にて、国民を代表する方々が宴会に招かれて、天皇陛下への祝賀を行うといったイメージです!
〇一般参賀
天皇陛下が、国民から祝賀をお受けになる行事。午前は、天皇皇后両陛下が皇族方とご一緒に、宮殿のベランダにお出ましになり、直接国民の祝賀をお受けになり、天皇陛下のお言葉があります。午後は、宮殿において祝賀行事が行われるため、両陛下のお出ましはありません。
参賀はいつから始まったのか?
皇居での天皇誕生日一般参賀は、昭和23年4月29日から始まりました。当時の参賀は、午前8時から午後4時までの間、参賀者が正門から入門し、正門付近に設けられた記帳所で記帳の上、坂下門から退出していました。
昭和25年4月29日、庁舎中央玄関上のバルコニーにおいて、昭和天皇・香淳皇后が参賀者の前に初めてお出ましになり、その後宮殿造営のため、一時中断されましたが、昭和44年4月29日から現在の宮殿で行われるようになりました。
天皇誕生日の意味や由来
祝日法が制定される前の1948年までは、「天長節」と呼ばれていました。中国の唐の時代の玄宗天皇の誕生日を天長節として祝ったのが始まりです。
775年、光仁天皇の時代に天長節の儀が行われて記録があり、その後、武士の時代を経て、明治5年に太陰暦が採用され祝祭日の法律ができたことにより、再び天長節が国民の祝日として祝われるようになりました。
そして、1948年の祝日法により、天長節は天皇誕生日と改称されました。