秋空が気持ちよく澄み渡る好季節となり、みなさまお健やかにお過ごしのことと存じます。
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早速ですが、10月といえば1966年から祝日として10日に制定されていた「体育の日」、2000年からは、第2月曜日になり、その後2020年からは名称が変更され「スポーツの日」
そんな、スポーツや運動に関する日がありますが、なぜ10月なのかというと、1964年の東京オリンピックの開会式が10月10日だったからだそうです。
そこで今回は、1964年に開催された東京オリンピックについてご紹介いたします!
アジア発
1964年の東京オリンピックはアジア発のオリンピックでした。しかし、もともとは1940年に開催されるはずでした。1936年に行われたIOC総会で東京が開催地として選ばれましたが、翌年の1937年に日中戦争が勃発。
日本の国内外で、開催するべきではないという考えが広まっていき、1938年の閣議で辞退することが決定しました。
このことから、1940年のオリンピックは「幻のオリンピック」と呼ばれています。
世界に追いつけ、追い越せ
1964年の東京オリンピックは、日本のスポーツ界に有史以来の大きなインパクトを与えました。金メダル16個を含む計29個のメダルを獲得し、いくつもの競技が、「世界に追いつけ、追い越せ」を実現し、あるいは実現可能な手応えをつかみました。
東洋の魔女
1964年の東京オリンピックで初採用となったバレーボール。
大松博文監督率いる通称「東洋の魔女」(全日本女子)は、ソビエト社会主義共和国連邦との決勝戦を制し、初代オリンピック女王に輝きました。
1兆円オリンピック
オリンピック開幕直前に首都高速道路と東京新大阪間を結ぶ東海道新幹線が開通し、現在の交通網の原型が出来上がりました。
また、羽田空港が増築され、東京モノレールの羽田空港線も完成しました。
さらに、会場となる日本武道館、国立代々木競技場、駒沢陸上競技場などの建設も大きな経済効果をもたらし、予算が1兆円を超えたことから、「1兆円のオリンピック」とも呼ばれるようになりました。