早いもので、今年も折り返し地点の頃となりました。
日増しに暑くなってきますが、本格的な夏に備えて、くれぐれもご自愛ください。
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梅雨の時期となり、雨が続くと晴れることを願って、「てるてる坊主」を作ったことのある方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「てるてる坊主の由来」についてご紹介いたします。
てるてる坊主の由来には諸説あり、ここでは有力な説を3つご紹介します!
【1.中国の少女の説】
掃晴娘(さおちんにゃん/そうせいじょ)という少女が晴を祈る中国の伝説が由来といわれています。
長雨が続く村に住む掃晴娘は、雨の神である龍神に雨が止むようにお願いをしたところ、天から東海竜王の妃になれば雨をやませるとお告げがありました。これ以上の被害を出さないため、晴娘が妃になる決意をすると雨はやみ、瞬時に晴娘は消えてしまいました。
その後、人々は雨が続くと晴娘を偲んで折り紙で人形を吊るすようになったといわれており、それが日本に伝来したという説です。
【2.日本の妖怪の説】
日本の妖怪である「日和坊(ひよりぼう)」または「日和坊主」が、由来といわれています。
江戸時代の画家である鳥山石燕の著書「今昔画図続百鬼」の中で登場するのは、雨が降ると姿を見せず。晴れた日に現れる妖怪の日和防です。
鳥山石燕は“女性や子どもがてるてる坊主を作って晴れるように祈っているが、これは日和防を祀っているのでは”と語っていることから、てるてる坊主は日本由来の妖怪だという説です。
【3.日本の昔話の説】
ある時、雨が続き困ったお殿様が、祈祷事業として日本の天候を祈る役目が「お坊さん」だったため、お坊さんに明日は晴れにしてほしいと頼みました。お坊さんは、お経を読んで晴れをお祈りしましたが、残念ながら次の日は雨でした。
お殿様は激怒し、そのお坊さんの首をはねてしまいます。その首を白い布で包み軒先に置いたら、次の日は晴れたそうです。
残酷な言い伝えですが、童謡・てるてる坊主の3番の歌詞で、「そなたの首をチョンと切るぞ」と歌われており、この首を切られたお坊さんがモデルになっていると言われています。