One Light News

One Light News 2024.08

毎日、暑い日が続いておりますが、みなさまお健やかにお過ごしでしょうか。

しっかりと水分補給をして、熱中症にはお気をつけてお過ごしください。

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今回は8月の行事のひとつであるお盆についてご紹介いたします!

 

【お盆とは】

故人やご先祖様の霊を家に迎えて、供養する行事のこと。

お盆の期間は、ご先祖様の霊が「あの世」といわれている「浄土」という世界から、生きている私たちがいる「この世」といわれる「現世」に帰ってくるといわれています。

そもそも、日本にお盆が伝わったのは、7世紀頃とされ、斉明天皇の頃の657年に仏教形式でお盆の法要が最初に営まれたといわれています。

また、お盆の正式名称は、盂蘭盆会(らうぼんえ)または盂蘭盆(らうぼん)といい、盂蘭盆経(らうぼんきょう)というお経が由来といわれています。「らうぼん」はサンスクリット語で「逆さ吊りの苦しみ」を意味する「ウラバンナ」からきているという説や、ペルシャ語で「霊魂」を意味する「ウラヴァン」が由来だという説もあります。

逆さ吊りの苦しみは、釈迦の弟子である目連(もくれん)に関する出来事がお盆の由来になっている言い伝えのことです。

釈迦の弟子の目連(もくれん)は、神通力で亡くなったお母さんが、地獄で逆さ吊りの刑を受けていることを知ります。何とかお母さんを救いたいと思った目連が釈迦に教え乞うたところ、「旧暦の7月15日(現在の8月中旬ごろ)に多くの高僧を供養すれば、三途の苦しみから救えるでしょう」と釈迦は伝えました。目連がその通りにしたところ、お母さんは無事に往生することができたという、この言い伝えがもとになって、旧暦の7月15日にご先祖様の恩に感謝するお盆の行事が始まったといわれています。

 

【お盆に食べる地域ならではの料理】

●天ぷらまんじゅう

長野県飯田下伊那地域では、エビやイカ、かぼちゃやししとうなど、旬の野菜の天ぷらを食べる他に、天ぷらまんじゅうも食べられています。ご先祖様に珍しいものをお供えする風習から、お盆にしか作らないお供え物として受け継がれてきました。

 

●酢の物

沖縄県では送り盆の朝食を昼食に酢の物(ウサチ)をお供えするそうです。通常よりも甘めの味付けで作ることが多いようです。

●あらめの煮物

京都市内を中心にお盆の時期によく食べられる郷土料理であらめと油揚げを煮て砂糖としょうゆで味をつけた料理です。送り盆にあらめの煮つけをお供えし、あらめをゆでた汁を門口にまく「追い出しあらめ」という風習があるそうです。