10月になり、暑い夏から過ごしやすい季節になってきました。
秋といえば、「○○の秋」といわれるように、いろいろなことを楽しみやすい季節です。
「読書の秋」もそのひとつであり、10/27~11/9の2週間は「読書週間」です。
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【なぜ?「読書の秋」といわれるようになったの?】
中国の唐時代の詩人である韓愈が読んだ漢詩がもとになっているといわれています。
『符読書城南』
時秋積雨霽 | 時、秋にして積雨(せきう)霽(は)れ
新涼入郊墟 | 新涼(しんりょ)郊墟(こうきょ)に入(い)る
燈火稍可親 | 灯火(とうか)稍(ようや)く親しむ可(べ)く
簡編可卷舒 | 簡編(かんぺん)卷舒(けんじょ)す可(べ)し
↓意訳すると…
秋の長雨もやみ、空が晴れ渡る頃、
初秋の涼しさが郊外の丘にも広がり始める
秋の夜にはようやく灯りを親しむことができるので、
書物を広げて読書を進めることができる
この漢詩から、「燈火親しむべし」という子渡場が日本に伝わり、“秋の夜は灯りをともして読書をするのにふさわしい”というイメージになったといわれています。
【読書週間いつ、なぜ始まったの?】
1947年に日本で始まった習慣です。当時は終戦からまもなく、まだ戦火の傷痕がいたるところに残っている中で、読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館。新聞・放送のマスコミ機関も加わり、第1回「読書週間」が開催されました。
第1回はアメリカのチルドレンズ・ブック・ウィークにちなんで、11/16~11/23に開催され、第2回からは、文化の日を中心にした10/27~11/9の2週間に定められました。
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2024年 第78回読書週間の標語は『この一行に逢いにきた』です。
この機会にこれまで読んだことのない本を読んでみて、出会ったことのない“一行”に逢ってみてくださいね!