日本の医療制度は、「自由診療」「先進医療」「保険診療」に分類されます。
ここでは、医療保険の特約でもよく耳にすることがある先進医療制度についてご紹介いたします。
先進医療とは?
「厚生労働大臣が認定する、先進性の高い医療技術」のことをいいます。
大学病院などで研究・開発されている新しい高度な医療技術のことを「先端医療」といいます。
その中でも、治療効果と安全性が確認され、将来的に保険診療への導入の可能性があると厚生労働大臣が認めた医療技術が「先進医療」です。
*先進医療を実施している医療機関の一覧は厚生労働省のホームページでご確認いただけますので、ご参考にしてください。
どんなメリットがあるのか?
・痛みが少ない ・治療効果が高い
・体に優しい ・回復が早い
先進医療には、「治療」のイメージを変える画期的な技術が多くあります。
例えば粒子線治療では、体にメスを入れずに治療を行うことができます。
従来の治療法では、顔の機能を損なうだけでなく容姿にも影響が及ぶ頭頸部がん(鼻、口、あご、のどなどにできるがん)なども、粒子線治療を用いることでそれらを軽減することができます。
先進医療はどのように受けられるのか?
先進医療は、健康保険を使って治療を受ける中で、患者さん自身が先進医療による治療を希望し、なおかつ医師が治療の必要性と合理性を認めた場合に受けることができます。
〇対象となる病気・ケガは……
歯に関するものや、循環器や骨・筋肉の病気、がんや遺伝的な病気など幅広くあります。
先進医療のひとつひとつの技術ごとに、対象となる病気・ケガ(適応症)が決められていて、技術によっては、病気・ケガの状態まで細かく定められているものもあります。
〇先進医療を受けられる病院は……
どの病院でも自由に先進医療が受けられるわけではありません。
先進医療が安全に提供されるために、医師の経験年数や人数、看護体制など、施設の要件が技術ごとに定められており、要件を満たした医療機関のみで先進医療を受けることができます。
技術によっては、身近なクリニックでも先進医療が受けられるようにもなっており、先進医療は身近になってきています。
先進医療の技術数の増加に伴って、その治療を受けられる病院も、患者数も増加しています。
*先進医療の対象となる技術および適応症、先進医療実施医療機関は変動しますので、最新の情報は厚生労働省のホームページにてご確認ください。
先進医療の費用
先進医療に係る費用(技術料)については全額自己負担となります。
例として、肺がんにより入院し重粒子線治療を受けた場合の医療費はいくらになるのかご紹介します。
総医療費が約335万8千円、うち先進医療に係る費用(技術料)が約309万円だった場合
(50歳男性、健康保険[年収約370万~約770万円]で自己負担3割)
上記の通り、自己負担は高額になる場合が多いですが、
医療保険やがん保険等の保険商品に「先進医療特約」として、特約を付加できる場合が多く、万が一に備えることができます。
保障範囲としては、保険期間中に病気や不慮の事故によるケガで先進医療による療養を受けた時が対象で、その技術料と同額を給付金で受け取ることができます。
特約を付加する保険種類によって、保障範囲が異なる可能性もあるので、その点には注意が必要です。
(高額療養費制度についてはこちらをご覧ください😊)
その他にも………
上記の自己負担額の他に、入院した際、自己負担として支出しなければならない費用があります。
- 差額ベッド代
- 食事代
- 病院までの交通費・通信費
- パジャマなどの衣料品
- お見舞いに来てくださった方へのお礼
ご相談ください
先進医療などの治療を受けるにはまとまった資金が必要となる場合があります。
だからこそ、事前に備えておくことが大切です😌🌼
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