日中は日増しに春らしくなってきましたが、みなさまお変わりありませんか。
三寒四温で体調を崩しやすい時期ですので、ご自愛ください。
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今回は、“ひなまつり”と“ひな人形”についてご紹介いたします!
【ひなまつりのルーツ】
ひなまつりの起源は、「上巳(じょうし・じょうみ)の節句」と呼ばれる、中国から伝わった厄払いの行事だとされています。3月3日に川で身を清めることで厄を払うという行事でした。
そんな上巳の節句が日本に伝わってきた平安時代の頃、日本では「紙や土で人形を作り、それに厄を移して川に流す」といった厄払い行事「流しびな」の文化が誕生しました。
また、貴族の子どもの間で流行っていた「紙で作った人形でおままごと遊びをする」という「ひいな遊び」と、「流しびな」、「上巳の節句」が結びつき、江戸時代の頃には、ひな人形を飾る文化が生まれ、「ひなまつり」と呼ばれるようになりました。
【ひな人形を飾る意味】
①女の子の良縁を願うため
その家に生まれた女の子に対して、「よい人に出会えますように」「よい結婚ができますように」という願いを込めるために飾られます。
②お守りや厄払いのため
その家に生まれた女の子を守り。無事に育つように厄払いのために飾られました。
【ひな人形の意味と役割】
●最上階:親王(しんのう)
ひな段の1番上にいるのは、男雛と女雛の2人です。天皇陛下と皇后陛下であり、結婚式の主役である新郎新婦です。男雛は右手に笏(しゃく)を持ち、女雛は桧扇(ひおうぎ)という扇を両手でお上品に持っています。
●2段目:三人官女(さんにんかんじょ)
この3人の女性は、日頃から皇后陛下の世話係であり、結婚式をモチーフにしたこの場でも、役割は変わらず、お酒を注ぐための道具をそれぞれ持ち、主役2人の1番そばに置かれます。
●3段目:五人囃子(ごにんばやし)
結婚式を盛り上げるための「能楽」を演じる役割を持っています。現代でいえば歌を披露したりなど、余興をしてくれるゲストのイメージです。
●4段目:随身(ずいしん)
随身と呼ばれる2人がいますが、日頃から両陛下をお守りするため付き従うボディーガードです。2人とも刀、弓、矢を持っています。
●5段目:仕丁(じちょう)
仕丁とは宮廷の雑用を担当する庶民のことです。それぞれ泣き顔、笑い顔、怒り顔というように表情が違うことから、「三人上戸」と呼ばれることもあります。掃除道具または外出道具を持っています。
●6段目:嫁入道具
- たんす…衣服を収納する家具
- 長持(ながもち)…衣服や寝具を収納する家具
- 鏡針揃(きょうはりぞろい)…化粧台(鏡)と裁縫箱(針)をひとまとめにした名称
- 火鉢…現代のストーブ
- 台子(だいす)…お茶を点てるための道具を乗せる棚
- 重箱…現代でもおせちを入れるのに使われている器
●7段目:御輿入れ道具
婚礼行列をするときに皇后陛下を乗せて運ぶための道具です。
- 御駕籠(おかご)
- 牛車
- 緋毛氈(ひもうせん)…フェルト上の赤い布
- 桜の花…魔除けの願いをこめられた飾り
- タチバナの花…不老不死の願いを込められた飾り